内股歩きは内股歩行ともいいます。
正常の場合には、歩行時の足先が若干外側を向いていますが、内股歩きは歩くときに足先が内側を向いています。
内股歩きが生じる原因は大きく3つあります。
1.大腿骨が内側に回旋している場合です。
これには大腿骨(だいたいこつ=ふとももの部分)自体が内側に捻じれている場合(大腿骨内捻転)と、股関節で靭帯や筋肉が硬縮しているために大腿骨が内側に回転している場合(大腿骨内側位置)があります。
2.脛骨(すねの骨=ひざ下の骨)が内側に回旋しているものです。
これは、脛骨自体が内側に捻じれている場合と(脛骨内捻)、膝関節で靭帯や筋肉が硬縮しているために内側に回転している場合があります。
3.足の先の部分が内側に曲がっている場合(内転足)です。
実際、大半のケースでは、上記の中の1つではなく、2つ以上の原因が複合的にある場合が多いです。
内股歩きは、診断ではなく「症状」です。内股歩きをする場合、症状自体よりも、この原因を分析することが何よりも重要です。それぞれの原因によって治療と予後(今後の見通しなど)が全く異なるからです。
お子様や患者様ご自身の正確な診断のため、来院した上で、ご相談や詳細な検査が必要となります。
詳細は『内股歩き』へ